ジストニアについて

自分では制御できない持続的な筋肉の収縮をきたす症状をジストニアといいます。脳や神経系統において何らかの異常が生じた結果、身体の筋肉が緊張し、不随意運動などを起こす疾患です。

ジストニアの原因

ジストニアの原因については、筋肉の動きをスムーズにさせるために重要な働きを持つ部位である大脳基底核が関係し、この部分に異常が生じることで筋肉の異常な緊張が引き起こされていると考えられています。

また、ジストニアにもタイプがあり、原因がはっきりとわからない一次性ジストニアと、脳卒中や脳炎など明らかな疾患が原因で引き起こる二次性ジストニアに分類されます。

さらに、職業に関連した職業性ジストニアと呼ばれるものも存在します。字が書けなくなる書痙（しょけい）、楽器を演奏するときに指や手首が曲がったり、こわばったりする音楽家ジストニアが代表的です。

ジストニアの症状

ジストニアの症状については、午後から夜にかけて出てくる場合が多いものの、症状は人によってさまざまです。首や足がねじれる四肢に関する症状もあれば、身体がねじれる、あるいは顔面に症状が出る場合もあります。

顔面の症状に関しては、一度口を開けるとなかなか閉じられなかったり、舌がくねくねと動いたりする症状が挙げられます。また、声を出す際にかすれてしまう、もしくは声が出ないケースも、ジストニアが引き起こす症状のひとつです。

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