野球をしている学生の皆さん、肩を動かしたときに「重たい」と感じたことはありませんか。
投球動作で腕を上げるとき、なんとなく引っかかる感じがする。でも、練習を休むほどではない気がする。そんな微妙な違和感を抱えたまま、練習を続けている選手は少なくありません。
実は、この「なんとなく」の違和感こそが、慢性的な肩の痛みへと発展する入り口なのです。
神栖市のA,m鍼灸治療院には、野球をはじめとするスポーツ選手が多く来院されます。中でも多いのが、肩の痛みや違和感を抱える投手や野手の方々です。
今回は、実際に当院に来院されたT様の事例をもとに、野球肩の痛みがどのように慢性化し、どのようなアプローチで改善していくのかを詳しくお伝えします。
T様が来院されたとき、最初におっしゃったのは「どこが痛いのかよく分からない」という言葉でした。
肩を動かすと重たい感じがする。でも、明確に「ここが痛い」と指差せるわけではない。この曖昧さが、かえって不安を大きくしていました。
実は、このような状態は野球肩の初期から中期にかけてよく見られる症状です。痛みが深部にあり、表面的には分かりにくいため、本人も周囲も「気のせいかも」と見過ごしてしまいがちなのです。
学生アスリートにとって、練習を休むという選択は簡単ではありません。
レギュラー争いがある、チームメイトに迷惑をかけたくない、大会が近い。さまざまな理由から、多少の痛みがあっても練習に参加し続けてしまいます。
T様も同様でした。投球動作で違和感があっても、次の日も練習がある。休む時間がない。そんな状況の中で、どう対処すればいいのか分からず悩んでいらっしゃいました。
野球肩とは、投球動作の繰り返しによって肩関節周辺に負担がかかり、痛みや機能障害が生じる状態の総称です。
正式には「投球障害肩」とも呼ばれ、肩関節の構造上、さまざまな部位に問題が生じる可能性があります。
投球動作は、人間の肩関節が本来想定していない範囲の動きを強いる動作です。
腕を後ろに引く動作(コッキング期)では、肩関節が極端に外旋します。そこから一気に腕を振り出す加速期では、肩周辺の筋肉や腱に大きな負荷がかかります。
この動作を1日に何十回、何百回と繰り返すことで、肩の組織には微細な損傷が蓄積していきます。
通常であれば、適切な休息と回復によってこの損傷は修復されます。しかし、回復する時間が十分に取れない状態が続くと、損傷は蓄積し、慢性的な痛みへと変わっていくのです。
T様のケースでも指摘されたように、野球肩の痛みは深部に存在することが多いです。
肩関節は、表層の大きな筋肉(三角筋など)と、深層の小さな筋肉(ローテーターカフなど)が複雑に連携して動いています。
投球動作では特に深層の筋肉群が酷使されます。これらの筋肉は小さく、疲労が溜まりやすい一方で、表面からは触れにくいため、マッサージなどでは届きにくい部位です。
疲労が溜まった筋肉は硬くなり、柔軟性を失います。硬くなった筋肉同士が擦れ合うことで、炎症が生じやすくなります。
一度炎症が起きると、その部位は熱を持ち、腫れます。
腫れた組織は周囲の筋肉や神経を圧迫し、さらに痛みを引き起こします。痛みがあると、無意識に動きをかばうようになり、本来使うべき筋肉を使わなくなります。
使わない筋肉はさらに弱くなり、他の部位への負担が増える。この悪循環が、慢性化の大きな要因なのです。
T様の場合も、最初の診断から時間が経っており、すでに慢性化している状態でした。だからこそ、表面的な対処ではなく、深部にアプローチする治療が必要だったのです。
T様が来院されたとき、まず行ったのは詳細なカウンセリングと動作確認でした。
どんな動作で痛みが出るのか、どの範囲まで動かせるのか、痛みの質はどうなのか。一つひとつ確認していきます。
「肩を動かしてみてください」とお願いすると、T様は腕を上げる動作を行いました。
その動作の中で、「ここが重たい」と感じる瞬間があります。その瞬間の角度や位置を記録し、どの筋肉に負担がかかっているのかを推測します。
実際に投球動作に近い動きをしてもらうと、より明確に痛みの出るポイントが分かります。
T様の場合、腕を後ろに引く動作と、そこから前に振り出す動作の切り替わりのタイミングで、肩の深部に重たさを感じていました。
A,m鍼灸治療院では、鍼治療を軸に、お灸、電気療法、マトリクス治療、手技療法を組み合わせた多角的なアプローチを行います。
T様には、まず鍼治療を試すことにしました。深部の筋肉にアプローチするには、鍼が最も効果的だからです。
鍼を刺す場所は、痛みを感じる動作から推測した筋肉の位置です。浅く刺して、最小限の刺激で効果を引き出します。
「刺さったらどんな感じなんですか?」とT様は不安そうに尋ねられました。
「もっと重たさを増す感じになることもありますが、それは筋肉に刺激が届いている証拠です。ただ、今日は様子を見ながら進めますね」とお伝えしました。
鍼を刺した後、再度肩を動かしてもらいました。
「マシになった」とT様。まだ少し残る感じはあるものの、最初よりも動かしやすくなったとのことでした。
ただ、一度の施術で完全に痛みが消えるわけではありません。特に慢性化している場合は、段階的に改善していく必要があります。
「まずは使ってみて、どこが痛いのかをちゃんと覚えておいてください。そこから治療を深めていく方が効果的です」とアドバイスしました。
野球肩を根本から改善するには、痛みを取るだけでは不十分です。
なぜ痛みが出たのか、どうすれば再発を防げるのか。その視点を持つことが大切です。
T様のケースでも、最初は「どこが痛いのか分からない」という状態でした。
この状態で、やみくもにマッサージをしたり、湿布を貼ったりしても、根本的な解決にはなりません。
まず必要なのは、痛みの原因を特定することです。どの筋肉が疲労しているのか、どの動作で負担がかかっているのか。それを明確にすることで、効果的な治療が可能になります。
A,m鍼灸治療院では、問診と動作確認に十分な時間をかけます。患者さんと一緒に原因を探り、治療の方向性を共有することを大切にしています。
学生アスリートにとって、完全に練習を休むことは現実的ではない場合が多いです。
だからこそ、「使いながら治す」という視点が必要になります。
T様にも、「痛くなったらポンポンポンって続けて来てもらって、一回様子を見る。また次に痛くなったら来る、という形でいいですよ」とお伝えしました。
ただし、使いすぎには注意が必要です。練習後のアイシング、ストレッチ、十分な睡眠。こうした基本的なケアを怠らないことが前提です。
T様には、「監督とも話しながら、コンディショニングケアの時間を作ってもらう方がいいですね」とアドバイスしました。
どれだけ治療を受けても、練習量が過剰であれば回復は追いつきません。
指導者に現状を伝え、練習メニューの調整や休養日の確保を相談することも、治療の一環なのです。
鍼灸治療は、野球肩のような深部の筋肉疲労や炎症に対して、非常に効果的なアプローチです。
マッサージやストレッチでは届きにくい深層の筋肉に、鍼は直接アプローチできます。
肩関節を安定させるローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)は、肩甲骨と上腕骨の間に位置する小さな筋肉群です。
これらの筋肉は、投球動作で特に酷使されますが、表面からは触れにくい位置にあります。
鍼を使えば、この深部の筋肉に直接刺激を与え、血流を改善し、筋肉の緊張をほぐすことができます。
A,m鍼灸治療院では、極力痛みや刺激を感じない程度に浅く刺し、最小限の刺激で施術を行います。
「長時間刺せばいい」「強い刺激がいい」というわけではありません。的確なポイントに適切な刺激を与えることで、身体の自然治癒力を最大限に引き出すのです。
T様も、「思ったより痛くなかった」とおっしゃっていました。鍼治療に対する不安を持つ方は多いですが、実際には非常にソフトな施術です。
鍼治療には、炎症を抑える効果もあります。
鍼を刺すことで、その部位の血流が改善され、炎症物質が流れやすくなります。また、鍼刺激によって身体が自然に痛みを抑える物質(エンドルフィンなど)を分泌するため、痛みの軽減にもつながります。
慢性化した炎症には、このような自然な回復プロセスを促すアプローチが有効なのです。
一度改善した野球肩も、同じ環境で同じ動作を続ければ再発するリスクがあります。
再発を防ぐには、日常的なケアと意識の変化が必要です。
T様にも伝えたように、投球後のアイシングは非常に重要です。
投球動作で酷使した肩は、微細な炎症を起こしています。この炎症を放置すると、翌日に持ち越され、蓄積していきます。
練習後すぐに肩を冷やすことで、炎症の拡大を抑え、回復を早めることができます。
アイシングの目安は、15分から20分程度。氷嚢や保冷剤をタオルで包み、肩全体を冷やします。
硬くなった筋肉は、怪我のリスクを高めます。
練習前のウォーミングアップと、練習後のクールダウンで、しっかりとストレッチを行いましょう。
特に肩甲骨周りの柔軟性は重要です。肩甲骨が硬いと、投球動作で肩関節に余計な負担がかかります。
肩甲骨を動かすストレッチ、胸を開くストレッチ、肩周りの筋肉を伸ばすストレッチ。これらを日常的に行うことで、肩の可動域を維持できます。
投球動作は、肩だけで行うものではありません。
体幹の安定性、下半身の力、全身の連動性。これらがあって初めて、効率的で肩に負担の少ない投球ができます。
肩だけに頼った投球フォームは、肩への負担を増大させます。体幹トレーニングや下半身の筋力トレーニングを取り入れることで、肩への負担を分散できます。
痛みがなくなったからといって、ケアをやめてしまうのは危険です。
定期的に身体の状態をチェックし、疲労が溜まる前にケアをする。この習慣が、再発を防ぐ最大のポイントです。
A,m鍼灸治療院では、痛みが出たときだけでなく、コンディショニングとしての定期的な来院もおすすめしています。
野球肩の治療には、整形外科、整骨院、マッサージ、鍼灸など、さまざまな選択肢があります。
それぞれに特徴があり、症状や状況に応じて使い分けることが大切です。
痛みが強い場合や、骨や関節に異常がないか確認したい場合は、まず整形外科を受診することをおすすめします。
レントゲンやMRIなどの画像診断で、骨折や腱の断裂などの重大な損傷がないかを確認できます。
ただし、画像上で異常が見つからない場合、「様子を見ましょう」と言われることも少なくありません。
T様も、最初の診断から時間が経っていました。おそらく、整形外科で明確な異常が見つからず、経過観察となっていたのでしょう。
整骨院やマッサージは、表層の筋肉をほぐすには効果的です。
練習後の疲労回復や、全身のリラクゼーションには適しています。
ただし、深部の筋肉へのアプローチには限界があります。T様のように、深いところに痛みがある場合は、鍼治療のような専門的なアプローチが必要になります。
A,m鍼灸治療院の強みは、鍼灸の国家資格を持つ施術者が、スポーツ医療の知識を活かして治療を行う点です。
院長は、鹿島アントラーズのトップチームで元トレーナーとして活動していた経験があり、プロアスリートの身体をケアしてきた技術を持っています。
また、業界歴8年、延べ1万人以上の治療実績があり、さまざまな症状に対応してきた経験があります。
このような専門性と実績が、他院とは「次元」が違うアプローチを可能にしているのです。
鍼治療に対して「痛い」というイメージを持つ方は多いですが、実際にはほとんど痛みを感じません。
A,m鍼灸治療院では、髪の毛ほどの細い鍼を使用し、極力刺激を抑えた施術を行います。鍼を刺すスピードや角度にも工夫があり、多くの方が「思ったより全然痛くなかった」とおっしゃいます。
もし痛みを感じた場合は、すぐにお伝えください。刺激の強さは調整できます。
症状の程度や慢性化の度合いによって異なります。
急性の痛みであれば、数回の施術で改善することもあります。一方、T様のように慢性化している場合は、段階的に改善していくため、定期的な通院が必要です。
初回のカウンセリングで、現在の状態を詳しく診察し、おおよその治療計画をお伝えします。
はい、A,m鍼灸治療院では学生料金を設定しています。
学生アスリートの皆さんが、経済的な負担を気にせず治療を受けられるよう配慮しています。詳しい料金については、お問い合わせください。
必ずしも練習を完全に休む必要はありません。
症状の程度によりますが、多くの場合、練習量の調整やアイシングなどのケアを併用しながら、治療を進めることができます。
ただし、監督やコーチと相談し、無理のない範囲で練習を続けることが大切です。痛みを我慢して無理を続けると、かえって悪化するリスクがあります。
A,m鍼灸治療院の最大の特徴は、プロサッカーチームでトレーナーを務めた経験を持つ院長による、スポーツ障害に特化した治療です。
鍼治療を軸に、お灸、電気療法、マトリクス治療、手技療法を組み合わせた多角的なアプローチで、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供します。
また、痛みの緩和だけでなく、再発防止を考えた根本治療を重視している点も大きな違いです。
はい、A,m鍼灸治療院は予約制です。
確実に施術を受けていただくため、事前にご予約をお願いしています。お電話またはお問い合わせフォームからご予約ください。
鍼灸治療は、医師の同意書があれば保険適用が可能な場合があります。
ただし、適用条件や手続きが必要ですので、詳しくはお問い合わせください。自費診療の場合の料金についても、初回カウンセリング時にご説明します。
野球肩の痛みは、放置すると慢性化し、競技生活に大きな影響を与えます。
「どこが痛いのか分からない」「練習を休めない」そんな悩みを抱える学生アスリートは少なくありません。
しかし、適切な診断と治療によって、痛みの原因を特定し、根本から改善することは可能です。
A,m鍼灸治療院では、鍼灸の専門知識とスポーツ医療の経験を活かし、一人ひとりの症状に合わせた治療を提供しています。
深部の筋肉にアプローチする鍼治療、練習を続けながら改善する段階的なプラン、再発を防ぐためのアドバイス。これらを通じて、あなたの「治らない」を「治る」に変えるお手伝いをします。
肩の痛みや違和感を感じたら、我慢せずに早めにご相談ください。早期の対処が、早期の回復につながります。
神栖市のA,m鍼灸治療院は、茨城県神栖市神栖二丁目4-43パレスA棟5号にあります。神栖市、鹿嶋市、潮来市、波崎、銚子市、行方市など、近隣地域からも多くの方にご来院いただいています。
野球肩でお悩みの方、スポーツ障害でパフォーマンスが上がらない方、慢性的な痛みを根本から改善したい方。ぜひ一度、ご相談ください。
あなたの身体と向き合い、最適な治療プランをご提案します。気軽にお問い合わせください。
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